変化と挑戦:NoSQLとNewSQL、Serverless Databaseの技術革新とマルチテナンシーの秘密
データベース技術の変遷として、RDBMSから始まり、その後、KVS/NoSQLといったスケーラビリティに強いデータベースが生まれます。 そして、誕生したのがNewSQLと呼ばれるデータベースです。Googleが提供しているCloud Spannerの論文が公開されたことをきっかけにOSSとして登場したのがTiDB/YugabyteDB/CockroachDBと呼ばれるデータベースになります。 本セッションでは、データベースの世界の進化を深ぼることを目的に、NoSQLからはAWSのDynamoDBをNewSQLからはTiDB(TiDB Serverless)に焦点をおきお話ししていきます。 DynamoDBは、その設計思想とともに、マルチテナンシーを実現するための技術革新を背景に、圧倒的なスケーラビリティとパフォーマンスを提供しているNoSQLデータベースです。 一方、PingCAPによって開発されたTiDBは、NewSQLデータベースとし、高い耐久性、可用性、パフォーマンスを提供するデータベースとして、Serverlessの形態でも提供されています。 データベースの歴史を振り返ると、NoSQL、特にDynamoDBの進化は本当に面白く10年の間の中で様々な改善が施されてきました。そして、NewSQL。TiDB/YugabyteDB/CockroachDBの登場により、分散型データベースの可能性が一層広がったと思っています。 このセッションでは、DynamoDBとTiDB(Serverless)の技術的特徴に焦点を当て、マルチテナンシーを実現するための技術、データベースそのものの仕組みなどなどを深く掘り下げます。これらのサービスがどのようにして業界に新たな可能性を切り開いてきたのかを解き明かしていくセッションにできれば幸いです。
Yoshitaka Koitabashi
Yoshitaka Koitabashi
PingCAP株式会社
Senior Solution Architect
パブリッククラウドのサポート業務を経験後、通信会社にてsoftware engineerとして大規模なアジャイル開発の技術コンサルや地方創生、社内新規事業の創出をしつつ、Serverless Cacheサービス Momento にてCommunity Advocate として活動してきました。 現在は、PingCAPにてNewSQL/TiDBの導入支援や、Serverless / Container / Databaseといった技術が大好きなので、それらに絡む発信をコミュニティ、ブログ、登壇などで続けています。