Istioを活用したObservability基盤の構築と運用

変化が早く複雑なCloud Nativeアプリケーションを運用する上で、可観測性(Observability)は重要です。近年ではObservabilityを実現する様々なOSSやそのOperatorが登場しており、運用性にも配慮したObservability基盤をOSSで構築可能になりつつあります。また、Observability系のOSSとIstioを連携させると、応答遅延やエラー率などユーザ体験に関わるメトリクスをアプリケーションに手を入れることなく取得することも可能です。しかし現在、IstioとObservability系のOSSを連携させた基盤をOperatorを活用しつつ構築・運用した事例はあまり情報が出ておらず、各自が試行錯誤で環境の実現に取り組んでいることが現状です。そこで、本セッションでは、Istioと各種Observability系OSS(Prometheus, Loki, Jaeger, Grafana, Kiali)を連携させたObservability基盤を構築し、Operatorを用いて運用する中で得た知見を紹介します。

井出 貴也

登壇者プロフィール

井出 貴也

株式会社 日立製作所

研究者

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研究開発グループにてCloud Nativeに関するOSSの先行評価や社内適用に従事。近年はKubernetesやIstio、Keycloakを中心に活動